金環食

2012 05 21
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           七日巡り:月の日



   ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



今日ばかりは このブログを墓場から掘り出して画像を UP。

もう私が生きている合間には二度と見られない金環食の記録を残しておこう。


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今朝の今朝まで 気持ちが逡巡して 迷いに迷った撮影場所

キレイに金環が輪をつくるであろう「南」へ行こうか行くまいか、

しかし、早朝の南の空には「雲」が満ちていたので

午前6時20分 最終判断は‥ 讃岐富士を望むため池のある土手。

ここは映画「うどん」のロケのあった場所でもある。




     20120521kinkan8790.jpg


撮影ポイントについたのは6時40分頃、

すでに月は太陽とのランデブー航行に入っていた。

午前 7時25分をまわったころ 

事前の情報では もっとも食が深くなる時間に突入‥

レンズののフィルターもなにも準備していなかったのだが、

欠けゆく太陽ののぼる空はとぎれとぎれに薄雲が流れていて 

自然からの恵みの「フィルター」



いただきました。



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太陽と 月と 地球。

ちなみに月と太陽の見かけの大きさがほぼ同じ惑星系なんて‥

あまたある銀河の中でも滅多にないこと。

それに月は 一年に数センチずつ地球から遠ざかっている‥らしいので

悠久の時間の流れの中でも 

こんな金環食が見られるのは「今だけ(宇宙的時間尺度から言えば‥)」だろう。


ちょっと辺りの気配が静かになったような「時間」でありました。
















深渕に想うことあり

2011 09 03
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            七日巡り:月の日



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    20110902mibuchi6282.jpg
 

中学1年のクーマ、そして高校1年のタカの‥

人気のない標高1000メートルでの2泊3日:自力独立キャンプ。

なにも設備のないキャンプは2人とも初めてだった。


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キャンプ一日目、

彼らは、遊ぶにしてもキャンプの準備にしても、どこかぎこちなく

おっかなびっくりでやや逃げ腰気味だった。

それも無理もないことと思って、この三日間は " 客人待遇 " レベルで

世話をしなければ‥と覚悟を決めていた、‥のだが、



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2日目になると彼らは、

水に馴染んできたのか、渓流で遊ぶその行動力に躊躇がなくなり

岩場を駆ける足運びも驚くほど軽快なステップに。


テント場での " 焚き火 " も、日々どうやら火に親しくなってきたようで

一日目には、

 やたらと薪を燃やしまくるキャンプファイアーだったが

2日目には、

 落ち着いた火力を長く楽しむ工夫に夢中になっていた。

3日目の朝には、

 わたしが早朝に起きたら‥

 2人の手で、すでに安定した焚き火ができていて‥

 その火で昨夜の晩飯の残りを朝飯に食べていた。


     20110902mibuchi6351.jpg



たった三日間で、

彼らはたしかに、早々とここの環境に適応しつつあるように見えた。

これは私の想定以上の成り行きだった。

何度か通わなければそういう変化は出現しないだろう‥と思って

いたのだが‥




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ざっと25年、子どもらと日々を過ごしてきて

人の子どもが、人の子として生まれても‥人になるためには

後天的な‥経験による学習が必須なことがわかってきた。


学習と言っても、国語や数学の勉強のことなどではなく‥

もっと根源的な日々の生活における環境のこと。




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わたしたちの子どもたちは、
人間社会の一員だけれども

またこの惑星上に育まれた森羅万象なる生態系の一員でもある。

言うまでもなく、

われわれ人間の社会は、この惑星の生態系に属している。


子どもたちは、

私たちの住む人間社会の一員となるべく

家族や地域社会、そして学校などの環境下その社会性を備えて‥

また一方で‥

この惑星が育んできた生態系の環境下で、この惑星生態系の社会性を

身に備えて‥

そうしてはじめて‥この星の‥そして私たちの社会の一員となれる

そういうものと確信せり。


ここで北アメリカ先住民のある逸話を思い出す。

それは‥




20110816mibuchi6488.jpg


今から150年ほど前の北アメリカ大陸。


西部開拓時代‥西へと開拓を進めていた白い人間たちは、そこで古来より

住む先住民たちと出会った。


さて‥その土地に住むにあたって、自分たちの社会規律,特に法律や権利

そして裁判沙汰に神経質な白い人間たちは困った末に先住民相手に交渉を

持ちかけた。


 あなたたちの土地を売ってはもらえまいか?

 小麦や衣服、金属食器との交換ではどうだろう。



交渉の席に座っていた先住民の長にとって、この交渉条件の意味するところが、

当初は理解できなかったらしい。

何度も通訳を交えた話し合いの末、やっと白い長の言っているところを理解した

先住民の長は静かにこう答えたそうだ。


 この土地をナニかと交換などできようか?

 それはできない。

 なぜなら、

 この土地は我々のものではないのだから。

 我々がこの大地に属しているのだ。


この返答を聞いた白い族の長は、先住民たちの社会に土地の所有権の概念すら

ないことに驚き彼らの無知を笑い‥そして自分たちの社会規律に準じて勝手に

その一帯の土地の権利書なるモノを作成し、その土地を占拠‥


のちに抵抗する先住民を、法律に準じて騎兵隊を派遣しこれを制圧。

その後先住民たちがどういう運命をたどったかは歴史のしるところである。



 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 比較人類文化学 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥



どちらだ?‥と言えば、間違いなく‥

この白い人間たちの系統を引き継いでいるわたしたちの社会はすでにどこか

合理機能重視のアリ塚の様相を成してきている。


知らない世界をのことを言葉で伝えることは、

その相手の心に観念的な概念を押印してしまう危険をともなう。

あの森の‥とある深い渕を覗き込んだときの畏怖にも似たあの怖さを

誰かに伝えることなんてできっこない。


そういうことは、理解したり伝えたりできるようなことではない。

それは、そのときに心の内部に生まれるものだから。

適当な温度と水分と光があれば、土の中の種子が芽吹くように。




子どもらにとって、

そうやってしか育まれないことが確かにある。

サッカーや野球での‥ましてやテレビゲームでの一喜一憂が

さらには一国の経済情勢や円高の乱高下による騒動が、いかに我々の

社会の内部での自家中毒的な騒動に過ぎないか。


よく大人のフリをした、知ったかぶりのアホな大人が、

この世の中は弱肉強食、生存競争‥強い者が生き残る‥などと言うが

そんな理屈はとんでもないことだ。

もしそうだとすれば、

この惑星上に住まう多様なる生物社会が存続できるはずがないではないか。

この世の中で生き残るために問われるものは、調和する能力である。


ライオンは他の動物を喰らうことで調和を成し‥

ガゼルやウサギは喰われることで調和をなしている。

生存競争という概念は、調和のなすための下位レベルの手段に過ぎない。






夏のキャンプ記

2011 08 29
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            七日巡り:金の日



    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
     花火に煙る丸亀城


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この夏は一度だけ山深き沢へ分け入り、2泊3日の幕営キャンプを

楽しんだ。この遠征メンバーは‥かねてより熱烈的依頼を受けていた

岡山の知人2家族の御子息たち‥それぞれふたり。


 そのふたり‥

 クーマは中学一年生、タカは高校一年生。

 加えてリーダーである私の、たった3人の男くさいチーム。


幕営地は徳島県北部の山岳エリアの‥とある渓流沿いの明るい

雑木林のなかで、ここは標高1000メートルに位置する渓流である。


15年ほど前、当時の血気盛んな中高生らを連れこの地へ通っていた

時に見つけた‥なかなか居心地のいい場所で、以来通いつめている

秘密基地のような場所である。


半径約5キロ四方に民家はなく人影もなく‥ここにはきちんとした

キャンプ場すらない山の懐で、水は渓流の水を飲み‥当然トイレも

木陰ですます。


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その1000メートルの越える渓流で三日間、子どもらと‥

飯を喰らっては沢で泳ぎ‥泳いでは飯をくらい‥遊び疲れた末は

時間、ところかまわず寝ていた。


2日目になると子どもらは、未知なる沢の上流域をめざして

渓流を登り始めた。


ほんま‥子どもらの未知なるチカラを今さらに思い知る。

これぞ正統なる人類の血統である知性を感じさせてくれたふたり。



 ‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥



 後日に

 もう少しこのキャンプのことを記したい。






花火の記憶

2011 08 22
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    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


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      花火に煙る丸亀城


この雨はいい。

ずいぶんと気温も下がりクーラーも出番無し。

毎朝かかせなかった庭の散水(←かなりめんどくさくて逃げ腰)も

ここ2日はスルー。


土曜の夕刻 出先からホームへ帰還途中、やたら道が混むな‥と思っていたら

地元丸亀での花火大会だった。


‥で、家に帰りつくや

家内とダイキを半ば強引に連れ出して、土器川の土手から直線距離にして

およそ8キロ彼方で、ドンドンと弾ける花火を観賞。

花火は大好きなのだが、

クルマや人の混雑ぶりに腰が引けて、ここ10年ほどは遠方よりの

眺めにとどまれり。



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そういえば‥

これまで見てきた花火一景のなかで、私のベストシーンは‥


あれは10年ほど前の夏の‥ちょうど今時分、

盆休みだったか?

ひとりで愛媛県西条市にある 瓶が森(1896m)で、二泊三日の単独キャンプを

張っていたとき、夜半‥テントの中でくつろいでいたら

聞こえるか聞こえないかドォ~ン‥ドドォ~ンという爆裂的重低音が

聞こえてきた。


 ん? 

  ・・・カミナリ?


ややビビり気味にテントの真っ暗な外へ出てみたら見上げた天空は雲の一片も

ない満天の星空。くっきりと浮かぶ天の川にみとれつつもその間も、断続的に

聞こえてくるあの爆裂音。


その音の出所をたよりに、笹原をかきわけて北の稜線に出てみたら

その眼下には‥


 西条市から今治へつづく海岸線にそって

 街々の光の点がちりばめられて見事な夜景がきらめいていて

 ふもとの西条市の街の光の中、

 打ち上げ花火が‥

 線香花火のように小さくパッ!パッ!‥と咲いては‥

 かなり遅れて届く低いドドォ~んという音。


自分の立つ、人気のない標高1800mの高みから、地平線より上は天の川と

星々のかかる天井の下、街の灯りのつくる光の海のなか、咲いては消える

小さも美しく‥儚い花火でございました。





夏の夕暮れどき:本山の棚田

2011 08 02
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            七日巡り:火の日



    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


      話の舞台は宇宙空間:地球周回軌道上の高みから

      いきなり
四国の山間部にある里山に舞い降りる。

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7月最後の週末、本山の棚田へ‥。
夏盛りの棚田の稲は、かなり分岐が進んで緑濃き夏の一景と染まれり。

ここの棚田の魅力は深いが‥
その魅力を成す高次方程式の左辺を苦闘してどうにか因数分解できたら
その因数のひとつは‥まぎれもなく畦(あぜ)なのである。

 棚田の風景そのものを形づくっているデザインの‥
 その輪郭をつくるのが‥

 他ならぬ 畦(あぜ)なのだ!

 
畦なのだ!‥などと声高らかに宣言したにもかかわらず,迂闊にも
その畦(あぜ)をちゃんと撮った写真が‥一枚もありませんでした。


すみません‥が、

  ↓‥この写真でその畦の様子をご覧下さい。

    ぜひクリック拡大してご覧下さい。

20110731yoshinobu3958.jpg


ここの畦(あぜ)は多種多様なる草々が生い茂っていて、その草丈は
私の胸の高さまであるほどだが、よく手入れが行き届いているようで
田んぼの際は歩きやすいように刈り込まれている。

本山の棚田の風景を成すのはちょっと独特の太いふんわりとした畦ライン。
これは他の地区の棚田風景とはちょっと一線を画すところである。



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陽が稜線に届き足元が少し暗くなってきたころ‥
まだ三脚を担いでまだあちこちと歩き回っていたら、斜面農道で上から
下ってくる軽トラに遭遇。

あわてて機材を道端によけて待っていたら、
その軽トラが目の前で停止して、なかから声をかけてくれたのは、
いつもお世話になっている棚田主の田岡さんだった。


  また来ちゅうかえ(笑)。


 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


夕暮れ迫り風の音だけが鳴る広大な棚田風景の中で、
ええ歳した男ふたりがしばし笑いながら立ち話。ついでに田岡さんに
ここの畦のことを聞いてみた。

同氏によれば、ふつうの棚田は石組みで畦をつくっているところ‥
ここの畦は「土を切っているだけの畦」なのだそう。

うむ‥なるほど!

ゆえに‥畦の斜度は比較的ゆるく、草々を生い茂らせ根を張らせて
土畦の強度を増している‥ということらしい。

畦にはゼンマイなどが植えられていて収穫がるそうだし
時期がくれば一気に畦の草を刈って牧牛の飼料にしたり、かやぐろにして
翌年の田んぼの堆肥となるそう。

きちんと手入れをされた畦は‥野放しの草むらとはちがう、
なかなか見応えのある一景となるを知り。





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