桃の畑からの便り - 2013.05.18 Sat
2013 0518 SAT DAY
小話 ||||| 桃の畑から・・ 袋掛け |||||
水曜日から桃の袋掛け作戦に入った。 ゴホン!
ほんの1~2週間前の摘果作業の時、 " 梅干しの種 " ほどだった桃の実が、
ほれ、こん・・コッ・コホン、
ほれ、こんなに(ゴホ)大きくなっていて驚いてしまった、ゲッ・・ゲホッ。
枝先についている桃の実、ゲホッ ひとつひとつに紙製の袋をかけてゆく。
その数、コッホン・・一本の木につき およそ 400~500個ほど!
おとうさんは夜明けから畑のなかにいる・・ゴホゴホっ。
わたしが合(ゴホ)流するのが朝の9時だから、ケホッ ・・オェ・・
それまでに一仕事終えている(汗)。
おとうさんの話を・・ゲホッ 聞いていて、
およそ桃の栽(ゴホ)培農家における一年の" お仕事シークェンス " が
分かってきた。
特に、・・ゴホッゴホッ・・春からがタイヘンそうで、
◎ まず、枝先にびっしりと桃の花の蕾(つぼみ)が膨らみ始めると
その余分な蕾を摘み取っていく摘蕾作業で始まる。
もちろん一本一本の木のすべての枝を手作業で‥ごっほん!
◎ その摘蕾作業が終わって半月もたたないうちに、
次は花のあとに膨らみ始めた桃の実の数をさらに摘み取ってゆく摘果作業。
もちろん一本一本の木のすべての枝を手作業で‥ケホッ!
◎ そして、今やっている袋掛け作業となる。
もちろん一本一本の木のすべての枝を手作業で‥ぜぇぜぇ〜!
つまり、おとうさんは・・ コホコホッ・・ぜぇ〜ぜぇ〜
この季節に・・ゴホッ、おぇ・・
70アールに育つ " すべての桃の木 " の、その " すべての枝々 " を、
少なくとも3回は、手で触って、面倒を見ていることになるのである!
・・・・(驚)。
ゴホン! ゴッホン!
ゲッ・・ゲボッ! おぇ〜・・ゲホ。
だ、だれか〜 ケホッ、 HELP ME!
|||||||||||||||||||||| ももいろクローバーZ を呼べ |||||||||||||||||||||||
ふぅ〜 ちょっと咳がおさまってきた。
記録をつづけねばなるまい(涙目)。
ほんとうにこの桃の畑の作業は、
ももいろクローバーZの支援を要請したいくらい地道でキツい任務だ。
だがしかし、わたしも経験あるが、
あの工場や屋内での延々と続く単純作業のツラさとはまったく趣がちがう。
キツくてタイヘンだが・・日々、畑に出るのが苦にならない。
いや、苦にならないばかりか、はやくはやく畑に出たいとの気持ちあり。
ひとたび作業に入って枝枝にとりつくと、
そのときからは不思議な集中力が高まり、ついには " ある感覚 " に入る。
自分の " 五感 " が、ただひとつの良き課題のために十分に連携して
モノゴトを捉える感覚が自由自在になる・・そんな感覚。
そういうふうに時を忘れ没頭したりしていて、
仕事の合間に、ふと顔をあげて野山の連なる遠景を望めば・・
見える世界が、その色や細部が・・
際立ってキレイに見えたりしてしまったりするのだ。
きっと、こういう桃の畑の仕事って、
人間の脳には " いい課題 " なのだろうな・・と、ふと思える時である。
あっ・・ 咳が、おさまってる!
スポンサーサイト