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深淵レポート 002  - 2012.08.28 Tue



 
||||||||||||||||||||  巻  ||||||||||||||||||||


               天 狗 陰 陽 暦


          2012 0828


             
七日巡り:月の日


     小話   || 深淵 レポート 人類編    ||

      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ *** ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


 人類のみなさま、深淵へようこそ

20120825mibuchi5065.jpg

  ワシは、
  深淵(みぶち)の水先案内:カジカガエル
  その名は
ミブロー
じゃ。

  カエルらしくない " キレイな声 " で鳴くと言われるが・・
  ワシは " カエル " じゃから、
  その言い方にはちょっと不愉快に感じておるぞ。



  ・・・・・・・ *** ・・・・・・・・

今日はこのミブローが、
山深き深淵にやってきた " 5頭のホモサピエンス " の珍しい生態を
観察した そのレポートをお届けしよう。

 今回この標高1000mの深淵の谷にやってきた
 その群れの構成は

    成体が
♂:2頭   幼体が ♂:2頭
   
 そして遅れて
♀:1頭 が合流

この群れのリーダーは、
顔にシワの多い一番年老いたオスの個体であったようじゃが、

残された排泄物から得られたDNA調査では、驚くべきことに個体間に
血縁関係が全くない集団であることが判明し関係者を困惑させておる。

成体オス2頭がかなり指導力を発揮して群れを統率していたようじゃが
若い幼体2頭は言うことを聞かず、しばしば群れを離れて遊びまわって
いたようじゃ。

20120825mibuchi4830.jpg
 
この群れは林の中に複数の " 巣 " を作り始めた。
大きな巣がひとつに、小さな巣がふたつ。

てっきり大きな巣が成体用で小さな巣が子ども用だと思ったら
まったく逆だったのでびっくりした。

 どうやら、この群れの成体♂は、
 寝るときはプライベートな空間にこだわるものらしい。

 ちなみに遅れて合流した成体♀は、
 おおきな巣で子どもたちと一緒に寝ることになったが、
 なんでかちょっと " しぶしぶ " だったようじゃな。 


     20120825mibuchi4879.jpg

この人間たちは、
成体も子どもも・・水に入ると異常に興奮状態になって、

 
飛び込む → 悲鳴をあげる → 潜る → 水から飛び出す → 叫ぶ、
 そしてまた → 飛び込む


 ・・という異常行動を繰り返していたが、
   その目的と理由は定かではない。


20120825mibuchi4871.jpg

この人間たちの不可思議な反復行動は、
カエルの私には、ちょっとその気持が分からんでもないのだが、
もう少し " 静かに " やってほしいものである。

20120825mibuchi4899.jpg

人間たちは、それから・・
冷たい水から出たり入ったりしているうちに
だんだん動きが鈍くなってきて

 ついには 岩の上でのびて動かなくなったが、

カエルの私には、その理由が少し分かるような気がする。

20120826mibuchi4889.jpg

しばらくすると、
まず 子どもたちが活動を再開したのじゃが、

こんどは水には入らないで、声も出さずに、
岩の上から細長い棒の先に長い糸を垂らすと、また動かなくなった。
同様に成体もそのそばで動かなくなったが・・

しばらくすると
また雄叫びをあげ、岩の上で踊っていたようじゃが、その手には
キレイなアメゴの赤ちゃんがぶら下がっておった。

      20120825mibuchi4915.jpg

おそらくこのアメゴは彼らの獲物なのだろう。
カエルのワシにも、それがウマそうな虫だと見立てれば
その心躍る気持は分からんでもない。


20120825mibuchi4942.jpg

子どもたちが糸を水に垂らしている横で、
一頭の成体のオスが岩を這い上がっては降り、降りては這い上がる
という、謎の反復行動を始めたのじゃが・・

カエルのワシには、
上がったり降りたりするその行動目的には、皆目見当もつかないが
おそらくは " 繁殖行動 " のひとつではないかと思われる。

     20120825mibuchi5032.jpg


そうしてまた彼らは、
水に " 入ったり出たりの反復行動 " を始めて、その悲鳴とも雄叫びとも
定かではなき声が、深い山にこだましていたようじゃ。


20120825mibuchi4984.jpg



いつもその手に小さな黒いモノを持って
他の個体につかず離れずと走り回っている、やや年老いた成体だが

20120825mibuchi4938.jpg

その老いた成体は " 虫 " を見つけると、
尋常ではなき関心を示し、小さな黒い箱でなにかしていたようじゃ。

 こいつはもしかしたら、
 ちょっとはモノの道理の分かるやつか?
  
 ・・・と期待したのだが、

いつまでたっても、別にその虫を食べる様子でもなかったので
ワシはちょっとガッカリしたな。


20120825mibuchi5009.jpg

日も傾いて、いっそう気温が下がってくると、
人間たちは水から出てくるや、カラダを小さくして小走りに駆けて
巣に帰っていったようじゃ。


        20120825mibuchi5070.jpg

ワシもあとを追いかけて観察を続けたのじゃが、

彼らは巣に戻ると子どもたちが巣の周囲から木々の枝々を集めて・・
巣エリアの中央にある石で囲んだ祭壇(?)で " 火 " をおこし始めた。

その " 火 " というものは、
明るく温かいという点で、天にある " お日さま " とも似ているようじゃが
その形はまるで生きているもののように動くところがちがう。

    20120825mibuchi5106.jpg

ワシは怖くてこの火には近寄れないが、
人間たちの集団は、辺りが暗くなるにつれこの火を囲んで
そしてほとんど動かなくなってしまった。

しかし火の周りで動かなくなると今度は、
この人間たちの集団はにぎやかに鳴きはじめたのである。
その騒ぎはまるで祭りのようじゃったが、

わしらカエル一族も、
春の水ぬるむ季節には似たような " お祭り " をすることを考えると
それと似たような、人間特有の習性なのじゃろう。

そして夜が深くなってきたころ、
新たに人間のメス一頭 が現れて、焚き火を囲む宴に席を連ねるや・・
人間たちの " 鳴き祭り " は、
いっそうにぎやかになったようじゃったが・・

その気持ちは、
カエルのわしにもよく分かる。


 つづく。





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