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2017-03

KSB GP 剣山-三嶺 縦走レポート vol.3 - 2012.11.09 Fri


     
2012  1111   SUN DAY
 
   小話  
|||||
KSB GP 剣山-三嶺 縦走レポート    |||||
 
                 vol.3              

さて剣山-三嶺縦走レポートは、一日目の午後に入る。

次郎笈をあとにして、クマ笹のつづく稜線を歩き始めたとたん、
かなり冷たい北西の風が猛烈に吹いてきた。


      20121106jyuso9404.jpg

      えぇ〜! あんなところまで歩くのぉ〜!!


さっきまで次郎笈の急登で汗をかいたばかりだから、
脱いでいた上着を着ないと一気に体温が奪われてゆく。

 ここでちょっと、
 小さい声ながらつぶやきたいことがある!

こういうときにこそ、
価格は高いが高機能な山用のアンダーウェアーが威力を発揮する。
それは、みなさんの想像を越えて " 体感できる " ほどのものだ。

わたしが着ていたのはアークテリクスのフェイズシリーズ。
どんなに汗をかいても、いつのまにかフワッとサラサラな肌触り。

ユ◯クロの " ヒートなんたら " というモノも使ったことがあるが
ただ暖かかったらいいというもんじゃないということが分かり過ぎる。

 大量の汗の迅速なる吸収、発散と‥
 適度な保湿機能がキモなのである‥と思う。

ちなみに私はこのアンダーウェアーを、あまりに快適なものだから
日常的にいつも着ていて( 2着を着回している ) 、うちの家内からは
やや冷たい目で見られている。


20121106jyuso9430.jpg

  驚くべき心肺機能で微笑み快走するヒロセクス女史


山に向かうにあたって価格が高いか安いか、または温かいか否か・・で
モノを選んではイケナイのだ。

 環境と行動に見合った機能でモノを選ぶのが道理である。
 
でなければ、それはときに
ツライだけでなく 生命に関わることでもあるから。

 
でもねぇ〜 ちょっと私的経験上では、
 カメラやクルマやパソコンなどの装備に比べたらねぇ〜
 山の道具って、かなりコスパな世界だと‥思う。

 ん? まぁ〜それを比べるのもおかしいか?
 わたしはカメラもウェアーもどっちも欲しいので比較にならないのだった。



20121106jyuso9475.jpg


午後13時28分 丸石小屋に到着。
どうにか各ポイントを予定時限内でクリアしているペース。
ただ、それは‥

 " それ以上遅れることはままならぬぞ "

・・という到達リミット時限なので、昼食もすばやくすまして出発する。


20121106jyuso9549.jpg

実は、今回の山行取材において
TVの ON AIR ではけっして表に出ない " ある問題 " が起きていた。

というのは、

 KSB ドリーム隊リーダーである、
 ディレクター:オギノワン氏の調子がいまひとつ‥
 いや、いまふたつ‥なのだった。

 いや、同氏の仕事ぶりがイマイチなのではなくて
 彼の体調そのものが思わしくなかったのだ。


   20121106jyusoKSB9496.jpg

   立て、立つんだ‥オギノワン!

ちょっと急登がつづくと、息がすぐ乱れて呼吸限界に達するようで
ギブアップという言葉を知らないはずの彼が、今回は、ときおりに
手を上げた。

 これからの長く険しい山行‥
 彼は持つだろうか‥と、かなり心配になったが

 何度も何度も、座り込み‥倒れても‥
 オギノワン氏は そのたびに‥

 ゾンビのように立ちあ‥ いや、失礼!
 まるでターミネーターのように‥ ん? ‥これもちがうか?

 そうそう! 
 まるで不死鳥のごとくに立ち上がってきたのである。
 
 行動限界にあるオギノワン・ディレクター。
 そして 安全にクルーを白髪小屋まで送り届けるべく
 限界リミット時限を守りたいオッカー司令官。

 そんな やや緊張感をともなう山行の縦走路を
 取材クルーとミィーホ・レポーターは、けっこう楽しく
 着実に収録をこなしてゆく。


     20121106jyusoKSB9520.jpg


    
20121106jyusoKSB9530.jpg


紹介が遅れてしまったが、
上の写真の‥右に立つ若い男前が カメラマン見習い修行中の
セオー君である。

彼はドデカいザックに‥食料や、これまたデカくて重いTVカメラ用の
三脚などを背負ってのカメラマン助手‥兼 ポーター役を担っていた。

そのかなり重い荷に カラダはキツいはずなのだが、
このセオー君も いっさい愚痴や弱音を吐かない男である。


20121106jyusoKSB9532.jpg


豪腕ディレクター:オギノワン氏は、

 倒れていても 撮影の指示、指令はけっしておろそかにしない。


20121106jyusoKSB9539.jpg


朝に歩き始めて、

 その登行継続時間はや10時間を超えた。


20121106jyuso9554.jpg


そして白髪小屋まで まだ一時間の行程を残すところで
とうとう太陽が地平線に近づいてきた。

オッカー司令官はこの時点で、クルー全員にヘンドランプ装着の指令を出す。
小屋に着くのが日暮れ後になることは避けられない。

明るいうちに小屋に着くのが縦走プランの鉄則だが、
この登山の目的である取材撮影任務とクルーの体調などを推し量って
日暮れ後の行動も予測配分していたオッカー司令官、

うむ、さすが・・である。


20121106jyusoKSB9567.jpg

 

20121106jyusoKSB9595.jpg

     


     20121106jyuso9601.jpg


  KSB 報道部所属:ミィーホ・アナウンサー。

    これまで5回の厳しさ増す山行をともにしてきて
    彼女の弱音、愚痴の類の言葉を一度も聞いたことがない。

    それは、どうやら‥
    仕事上で訓練されたものによるもの・・だけではなくて、

    彼女の‥まわりの皆への " 心づかい " からと察せられて、
    それゆえにこちらもとても心温かくなり気持ちがいい。

    そういうあたたかき御家族のなかで育まれたものなのだろう。

    ゆえに、ちょっと天然だけれど‥
    どこか " 品位がある明るさ " なのだな、君は。
    

20121106jyusoKSB9576.jpg


白髪小屋までまだ30分ほどの行程を残して、

  とうとう陽が 地平線に沈んだ。


20121106jyusoKSB9607.jpg


ヘッドランプで、30〜40m先までが照らされるのだが、
意外にも夜の登山道は歩きにくいものだった。

ちょっと草木や岩場で道が荒れると‥ルートは見えなくなる。
なるほど‥オッカー司令官が可能な限り時間を稼ぎたいと言っていた
その意味するところを知る。

小屋まで残り30分の暗闇の進軍は、
急速に気温が下がってくる中、その冷たい風が勢いを増してくるなか
オッカー司令官の的確な先導で迷うこともなく 無事に到着。


    20121106jyusoKSB9608.jpg


外気温はおそらく0℃近くまで下がっていただろう。
到着後 すぐさまあたたかい食事の準備にとりかかる。

私とヒロセクス、そしてセオー君の3人は
斜面を下ったところにある沢まで降りて水15リットルを確保。

このとき吹き荒れていた寒風は横殴りで、
私の鼻水が 真横にすっ飛ばされていたほどである。


20121106jyusoKSB9614.jpg

ここでもヒロセクス女史はそのチカラを発揮した。
北アルプスの山小屋で訓練されたであろうその身のこなしで
すばやく料理の下準備を段取りしてゆく。

 カッ‥ カッコいいぞ、ヒロセクス!

この夜の献立は、チゲ鍋である。
そのために デカい鍋もザックに入れてもってきた。

ちなみに、この鍋を担いできた私は、
みなからたいへん感謝されたのだが、実はこの鍋はアルミ製でですねぇ
とっても軽いのだということは、敢えて言わなかった私であった。


20121106jyusoKSB9623.jpg


火を使っていることもあって、小屋の室温は13℃ほどあった。

 チゲ鍋もおかわりを重ねて身も心もあたたまり、
 明日のために寝床に入る。


20121106jyusoKSB9638.jpg


はや何人かは寝息をたてはじめたころ、
その小屋の屋根の上は‥

  満天の星空が 冷たくキラキラと輝いていた。


      20121106jyusoKSB9635_2.jpg

凍える寒風のなかで、
三脚を立てて星空撮影に挑んでいると‥

小屋から2つのヘッドランプの灯りが近づいてきて、
顔を照らすと、彼らは‥

  カメラマンのモリタン氏と音声のムラカミン氏であった。


20121106jyusoKSB9633.jpg


3人で、キラキラと結晶のように輝く夜空を見上げ、
ときおりに流れる流れ星に小さく歓声をあげながら、カメラのことや
これまでの山行のことに話がおよんで‥半時間。

まだまだ星の撮影に挑みたいところ、
カラダが冷えきるまえに小屋の中へ帰ってシュラフに潜り込む。

外では風の音が ごぉ〜ごぉ〜と鳴っているのを最後の記憶に
眠りに落ちたよう。

 第三部 完結編へ つづく。






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本日のブログ

面白かった~!
早く続きが読みたくなった。

ブミエささま

楽しんで頂き 幸いです。

 はい、きょうにやっと完結編を書き上げました。
 おまたせしました、どうぞ。


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