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2017-08

胃カメラとの死闘 vol,2 - 2013.03.13 Wed

 

     
2013  0313   THU RS DAY
 

     小話  
|||||
胃カメラとの死闘   第2部:戦闘編  |||||
 
 20091208193944.jpg


上の写真は、言うまでもなく " 胃カメラ(内視鏡)" 。
手前、クネっとヘビのような鎌首を持ち上げているチューブの先端に
極小カメラや照明ライトがある。

太さは女性の小指くらい‥だろうか。


  ||||||||||||||||||||| 内科検査室 物語 |||||||||||||||||||||||


そこは昼だというのに薄暗い廊下を突き当たったところにあった。
待合室に入ると、先にひとりのおじいちゃんが下を向き黙して座っていた。
となりに座り順番を待つ。

手持ちぶたさな5分ほどがたったころ、
血圧を測るようにと催促され、プシュプシュプシュ〜と腕を責められて
ペロッと出てきた紙には 63〜108。

ふむっ・・と唸ってはみたものの、
これがイイのかワルいのか、健康音痴な私にはまったく見当もつかないのは
ちょっと残念なことだった。

そしてとうとう私の名が呼ばれ・・

胃を決して‥いや、意を決して検査室へ入ると、
生瀬勝久風の装いやや崩れたドクターセンセイと、ニッコリ笑顔の看護師の
おばちゃんが迎えてくれた。

まずは口を開け喉の奥へ麻酔液をシュシュッ。
息もつかせぬ間にベッドに転がされ、言われるがままにカラダを横に向けるや
私の口に、穴の開いた変な形の青いマウスピースを咥えさせられた。

もはやこれまで‥である。
生瀬風ドクターセンセイが、いろいろと何か注意を説明してくれているが
マウスピースを咥えた私ができることは、アァ〜アァ〜と唸るばかり。

そしてとうとうアイツが姿を現した。
黒く長いチューブの先が、まるで生きているかのようにクネリクネリと曲がり
その先端はまぶしい青い光が激しく明滅しながら、私の顔へ近づいてきた。

それはまるでB級SFホラーばりのおそろしい光景だった。
いつかどこかで見た‥奇怪な化け物が触手を伸ばしてきて口から入って、
無残な最期をとげる若者、そんな光景が頭をよぎる。


       gpf2Photo220100821122620.jpg

  ちなみに胃カメラの先端には、上図のような鉗子も内蔵されていて
  それが飛び出す様子は、まるでエイリアンそのものじゃないか。


口の奥へそれが侵入する感覚があり、
とうとう私は抵抗をやめて静かに目を閉じ、されるがままに心を許したのだが
心は許しても、私のカラダはまだソレを許していなかった。

麻酔は効いているものの、喉奥にははっきり異物感がある。
そのために私のカラダは全身、異物侵入警戒警報が鳴り響いていた。

 オッ‥オェ〜っ! 

  エグっエグっ‥ ゴ、ゴゲェ〜・・おえっ!

痛くはないのだが、ノドに何かがあるという異物感が嘔吐発作を呼ぶ。

ちょっと目をあけて様子を見てみたが、
長く黒いチューブがズルズルと入っていく様子を目の当たりにして
その視覚からくる気味ワルい感覚で余計にエグってしまうようで、
もう二度と目は開けないようにした。

そのうちどうやらエイリアン・チューブが胃に達したようで、
異物侵入感と嘔吐発作は薄れてきたが、それでもちょっとノドに力が入ったり
心で " ソレを意識する " と、オェ〜が始まってしまう。

この時点で私は、
涙がほおを濡らし、よだれは垂れ流し状態で瀕死の状態である。


       img_01.gif

それからドクターセンセイは、
私の胃の中に空気を送って膨らませたり、水噴射したりで遊び放題。
その間も、私のカラダの地球防衛軍は徹底応戦の構えを崩さず
嗚咽、涙、よだれ、反射嘔吐が止まらない。

 も、もう〜エエから(涙目)、
 もう戦わんでエエから 静かに待ってくれ。

ただ、この不快地獄のなかにあって、
私の後ろから声をかけてくれていた看護師のニッコリおばちゃんが
ずっと背中をさすってくれていたのだが、

この背中をさすってもらうコトで
予想をはるかに越えて 気持ちが安らぎ落ち着く効果があることを
薄れゆく意識の中、すがる思いで感じていた。


     SB2hand_20130313180959.jpg

      最新のカプセル型:内視鏡カメラ。
      移動や向きを自由にコントロールできるそうだ。
      すでに実戦投入されているそうだ。


時間の感覚もわからないまま、ふと・・
ドクターセンセイから、終わりましたよ・・との宣言をうけたまわり
チューブを一引っこ抜いて、最後にゴゲェ〜とひきつって終了となり。

ベッドの上に座りなおすと、
ニッコリ看護師のおばちゃんが、ニッコリしながら涙とよだれを拭いてくれた。

あらため椅子に座り、ドクターセンセイの診断を聞く。
10カットほどの写真を見ながらのセンセイの診断結果は‥特に異常はない、
とのことだったが・・

このとき私は、自分のお腹の内側を見るという非日常的で不思議な写真に
興味しんしんで目がクギづけ。

 ほぉ〜 これが・・

 たしかに、かなりキレイに撮れていましたよ、女医センセイ!


 

  ||||||||||||||||||||| 内科検査室 エピローグ |||||||||||||||||||||||


すべての苦難を越えて、診断結果も上々。
気を良くして椅子を立ち部屋をでる際、あのニッコリ看護師のおばちゃんに
声をかけた。

 あのぉ〜 看護師さん!
 背中をさすってくれたおかげで助かりました。
 あれはほんとうに気持ちが落ち着いて‥
 効き目が抜群でした、ありがとう。


 あらっ、そう言ってくれるとウレしいわ!
 オチさんもよくがんばりましたよ(ニッコリ)。
 

 はい、なんだか‥
 私が子どもころの 病気で一晩中吐いていたとき、
 ずっと母親が背中をさすってくれてたことを思い出しました。

 あら、ウレしい!
 でも、私がオチさんのお母さんだったら、
 私は‥ 何歳になるのかしら、ほほっ(笑)

 どうも‥ハハッ。
 ありがとうございました。

  お気をつけて・・(ニッコリ)


まぁ〜なんだか、終わってみれば、
これもまた楽しからずや・・ということでイイんでなかろうか。

どんな苦境にあっても、
そこに明るく親切な心あらば、心安らぐというものである。

 ついでこれを機に内視鏡の歴史も調べてみた。

 かなり古代にも試されたらしいが・・
 現代の胃カメラの原型は1800年代には挑戦されていたとこのこと。
 その当時は、固い金属製の筒が使われていて、
 剣を飲み込む大道芸人などで試用されていたとか‥おぇっ!

 もちろん今の内視鏡の元祖は、
 日本の誇る光学メーカー:オリンパスであり1950年に開発、
 今にいたる・


 さて胃カメラよ、これでさらばじゃ。




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