topimage

2017-08

こども病院:最後の日 - 2013.04.27 Sat

  

      
2013  0427  SAT DAY
 

     小話  
|||||
こども病院:最後の日 |||||


 20130426kodomohospital8666.jpg

 

4月26日 最後の日を迎えた香川小児病院、
通称は " こども病院 " という名で、香川のみならず四国全域の小児医療の
最前線に立つ病院なのである。

私の息子も20年来ここにお世話になってきた。
いやいや・・お世話どころか、文字通り命を救ってくれた病院である。
それも、一度ばかりでなく・・何度も何度も。

息子の急変時に、それが深夜だろうが早朝だろうが、
とにかく、いつでも・・いかなるときにも必ず受け入れてくれてきた。

搬送されてきた子どもは必ず受け入れる、
これは、このこども病院の揺るぎない根幹姿勢なのである。
その信念は、すべての職員に浸透していることは肌で感じてきた。


 ちなみに・・この子ども病院は、
 もともと結核治療の病院だったのが、結核が " 治る病気 " となったことを受け、
 昭和30年代に、子ども医療の最前線に舵を切り・・
 
 当時、乳児の死亡率:ワースト1位だった香川県が、
 わずか数年で改善されて もっとも乳児死亡率の低い県として全国一位へ。

 以来、救急医療の最前線では、
 医師と看護師が乗り込んで患者宅へ駆けつけ、病院へ緊急搬送する
 ドクターズ・カーの実現、

 そして・・さらには、
 病院のそばに学校を併設して、医療と教育の連携をはかり・・

 これらは文字通り、
 どれもが、日本の小児医療の先駆けとなる挑戦だったと言われている。
 


そういう理念は、現在の中川院長になっていっそう徹底されて、
このこども病院独自の病床スライドシステムは全国の病院の手本となりつつある。

その中川院長先生は、実は・・
私の息子が3歳のときに最初に受けた脳外科手術の主治医であった先生。
あのとき、5時間におよぶ手術を終えて手術室より出てこられた中川先生の
ニッコリと微笑みかけてくれた時のことは はっきりと覚えている。


  |||||||||||||||||||||||||| ER |||||||||||||||||||||||||||


このこども病院最後の日を、
息子を連れ立って、各病練を歩いた。

1歳のとき、はじめてこの病院へきたときに入った救急処置室、
何度も見送った手術室のドア、
この息子の病気のことを初めて聞いた遠藤先生の内科2診の部屋、
長期入院していた病練は、あっちの2階やこっちの1階。
手術の間、待っていた家族室。

内科受付の窓口では、馴染みの看護師さんに
" 今日はどうしたの? " と呼び止められ、あわてて事情を説明すると
ありがとうね・・と一礼され、あたふたとこちらも返礼。


       20130426kodomohospital8671.jpg


そうして、最後の内科病練を歩いていたら、
向こうから現在の主治医:夫(ぷ)先生の姿が近づいてくるのを見とめ、
声をおかけして、こんなあんなな事情を話し、
恥ずかしがる先生に無理を言っての記念の1枚。

良き別れの日となった。
もちろん、このこども病院はなくならない。

同じ善通寺市内に、おとなの病院と一緒に新建屋に移転する。
もちろん養護学校も一緒にお引越し。
今度は緊急搬送用のヘリポートも完備されているらしい。

その、新しい病院の名は

  " 四国 子どもとおとなの医療センター "
 
  頼りになる病院である。


 

  |||||||||||||||||||||||||| ER 2 |||||||||||||||||||||||||||




 老いた病練よ、ありがとう。
 いくつもの小さな命を救ってきたかたわら、
 帰れなかった命もあまたあったろう。

 しかし、そのいずれにしても、
 私たちは ここで希望を授かってきた者たちだ。
 その すべての子どもたちやその家族を代表して、
 ここに感謝の意を捧げたい。

 長い間、ありがとう。
 

 ||||||||||||||||||| 補足 |||||||||||||||||||


 思えば、
 若かりし私が、このこども病院の近くに住むことになったのは、
 単なる成り行きだったのだけれど・・

 それから生まれてきた息子の難病のことを考えれば、
 わずかクルマで15分のところに この子ども病院があったことは・・
 これ以上、恵まれ得ないことではある。

 天上の・・
 どなたかのその運命の采配に対し、静かに一礼。

 ありがとう。
 



スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://439motoyama.blog35.fc2.com/tb.php/280-eb6d5f74
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

メロディ:青野山登山 «  | BLOG TOP |  » こども病院へ

プロフィール

yamagarara

Author:yamagarara
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

ウェザーニュース

雨雲レーダー

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (477)
棚田・里山 (9)
野鳥 (5)
棚田の虫 (3)
棚田 (0)
里山 (3)
生物多様性 (0)
環境保護 (1)
農業 (1)
無農薬・有機農業 (1)
虫 (7)
野鳥・虫 (1)
チョウ・蝶 (6)
アゲハ蝶 (1)
田植え (2)
野いちご (1)
カミナリ (1)
奥田シェフ (1)
ホタル (5)
原発 (1)
梅雨 景色 (1)
両生類 (0)
旅 (1)
カエル (5)
トンボ (1)
カマキリ (0)
火星探査 (3)
ハエ アブ (2)
ヘビ (2)
トカゲ (1)
スモモ (1)
写真展 (1)
蛾(ガ) (1)
みち草アート (1)
ユンボ (1)
カタツムリ (0)
宇宙 (6)
登山 (14)
子ども (4)
花 (2)
本 (1)
学習 (1)
写真物件 (1)
日記 (1)
映画 (1)
爬虫類 (1)
マテ貝 (2)

アクセス解析

証拠金

i2i アクセス解析

全国送料無料

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード