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2017-06

お母さんのことば - 2013.06.26 Wed

  


      
2013  0625 TUE DAY
 

      小話  
|||||
お母さんのことば |||||


 20130622oyakokoyaSDIM0978-4.jpg
                         by SIGMA SD15

    
母子小屋は、手をつないで、まだしっかりと立っていた。


 写真の建築物は、
 本山の棚田に立つ・・誰が呼んだか " 母子小屋(おやこごや)" 。
 あっ、いや・・私が呼んでいるだけ・・なのだが。

 この小屋は、2011年に 小屋探検家の天狗氏によって発見され、  
 2012年には " 世界小屋遺産 " に勝手に認定。

 小屋愛好家たちからも高い評価を得ている小屋なのである。
 世界に散らばる小屋を愛してやまないその同志の数、ざっと 3~4人。

 小屋を愛する者の世界は、やっと " 立っちしたばかり " なのである。
 


 
|||||||||||||||||||||||| World Shed Heritage ||||||||||||||||||||||||  



     [  記録:とってもうれしかったお母さんの言葉  ]


 先日の夕刻、もうすぐアカデミーが始まる時刻
 小学5年生のナルル君(仮称)のお母さんからTel あり。

 子どもが熱があるようなのでお休みします・・とのこと。
 この機会に・・と、お母さんから、ちょっとお話いいですか・・との声。

 わたしも ナルル君のことで話したき事がいっぱいあり・・と、
 それから しばし電話会談。


  |||||||||||||||||||  国境なきホットライン  ||||||||||||||||||||

 
 このお母さんとの電話でのこと、
 ここからちょっと話が長くなるのだが、ここに記すに値するデキゴトと考え、
 話を一年ほど前にもどして記録をつづけよう。


  ナルル君がアカデミーにやってきたのは今から一年ほど前、
  小学3年生の春を迎えようとしていた時だった。

  そのときお母さんは、なんだかとても疲れ切った様子で、
  我が子に対し " 諦め " ともとれる不安な心内を聞いた。

  そのときお母さんが言うには・・
  学校の勉強が全くできないし、ことばの発達も友だちと比べ遅いようだし、
  学校のセンセイからは " 学習障害かもしれない " と・・



 たしかにその当時のナルル君の様子には
 ご両親の心配を伺わすものが感じられて・・
 
 学習障害かどうかは、私にはその判断はできないけれど
 お母さんの話を聞いていて、ひとつの可能性に思い当たることあり。


  下にカワイイ妹ができてから
  お母さんも子育てに追われる日々となり、ついついナルル君は
  テレビやゲームに浸る毎日・・なのだと。


  だとしたら・・
  ナルル君のその幼い脳は、テレビやゲームが主に " 活動の対象 " となり
  それに特化しつつある結果では?


  だとしたら、
  ナルル君の脳は、特殊な環境下に適応成長をしているせいで、
  この年齢期に、自然と学習すべき " ことば " や " 数の概念 " 、さらには
  コミュニケーション能力や社会性がうまく育まれていない・・のでは?

  ・・との可能性に思い至り、


 その私の仮説をご両親に説明した上で、ひとつの提案をした。


  私の教室で 3ヶ月 訓練させてくれませんか。
  これまで息子さんの脳が、あまりいい仕事をしていないのだとすれば
  彼の脳に " いい課題 " を与えて " いい仕事 " ができる機会と時間を、
  たっぷりと与えてみましょう。

  わたしのこれまでの経験では、
  脳機能がふつうならば、3ヶ月間つづければ、その効果が・・
  目に見えるかたちで現れますから、

  その3ヶ月後に、結果をもとにお話ししませんか?
  学習障害か否かという判断は、それからでも遅くはないでしょう。


 実はこの日、ご両親は・・
 まったく学校の勉強についていけてない " 算数 " を教えて欲しい・・
 との依頼で来ていたのだが、

 そのお母さんお父さんに、
 何度も丁寧に 脳の訓練の必要性を説明して、
 学校の勉強とはおよそ異なる私の創った訓練プログラムを
 とうとう納得してもらっ・・

 そうしてナルル君は、
 とうとう私のシンラ・アカデミーへ通うことなり・・

 >> 100マス計算への挑戦
 >> 計算ブロック・パズルへの挑戦、
 >> 本の音読への挑戦

 ・・などなど
 これらの課題にあたり、私の関わるところは必要最小限度、
 ほとんどナルル君は、ひとりで、黙々と取り組む日々がつづいた。

 
  |||||||||||||||||||||| 金八先生 浮上せず ||||||||||||||||||||||||||


 そうして、その3ヶ月が過ぎるころ・・
 どうやら驚くべきことが起きているらしかった。

 そのことは、100マス計算の記録グラフにもっとも顕著に現れていた。

 下に載せた2つのグラフは ナルル君の 100マス計算の記録グラフで
 上が掛け算で、下がたし案。

 アカデミーでは100マス計算を、ひとつの種目につき2回づつ挑戦して
 いつも自己の新記録タイム更新を目標にしている。
 最終合格するためには、1分40秒を3回越えなければならない。

  グラフでは下にいくほど時間が早い、すなわち好タイムであることを表し
  毎回2回の記録をプロットしていくから、2本の折れ線グラフとなる。

  自己新記録が出た時は 赤い点 でプロットしてある。


 20130626nagai8742.jpg


 20130626nagai8744.jpg


 始めてから3ヶ月後の5月末に、
 掛け算も、足し算も、ナルル君のグラフの傾向は、
 はっきり、明確な " 変化 " を見せていた。

  このグラフからは、
  子どもの脳内からの多くのメッセージが読み取れて実に興味深いが、
  ここではその解説はやむなく省略。


 予想していたとはいえ、
 このグラフの変化には、ウレシさ爆発してドキドキしてしまった。

 そうして3ヶ月目の、予定していたご両親との面談の日を迎え、
 ナルル君の、その成果をお話しすることに・・

   
  学習障害については、
  やはり専門外なので私は何も判断できませんが・・

  息子さんの・・ナルル君の頭脳は、心は・・
  はっきりとした学習能力があることを語っていますよ。
  ねっ、ほら・・このグラフ、

   これはですねぇ・・ 上が・・



  ||||||||||||||||||||||| 折れ線グラフはカッコイイ ||||||||||||||||||||||||


 そんなことがあったのが、昨年 2012年の6月のこと、
 あれから1年が過ぎ、ナルル君の頭脳は、より複雑で繊細な課題を欲して
 喜々として取り組んでいるし・・

 私は以後も、学校の勉強をいっさい教えていないにもかかわらず、
 すべての教科において成績が今も上昇中、

 算数に至っては、今に習っている " 少数の掛け算・割り算 " などの
 ちょっと複雑な計算は " 楽勝! " なのだ、と。

 しかし、彼のその成長は、
 勉強なぞの、そんな一片のことなのではないのだ。

 一年前の彼を知る私は、
 その驚くべき変化は、彼の表情やその立ち振舞いに見えるのである。


 
   ||||||||||||||||||| 電話にて ||||||||||||||||||||


 そして、話は・・
 やっとまた、先日のお母さんとの電話での話題に戻るのだが・・

  お母さんが・・ふと、こうおっしゃった。

  最近、ますます・・
  息子といっしょにいるとき、とても・・楽しいん です。
  あの子が・・とてもカワイく思えてきて・・

  センセイの ・・おかげだと 感じています。


 この言葉を聞いて・・
 不覚にも、胸の深くにココロ震えて・・声までがふるえそうで・・
 すぐには言葉が返せなかった。

 これこそは・・私が自分に望む " 仕事 " ではなかったか。










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● COMMENT ●

すばらしい!

先日遅まきながらクロマニヨンズのライブに一人出かけていきました。
遅まきというのは・・・いやいや話しが長くなるとあれなので端折って
ボーカルの名前が出てこない・・・が言ってました。
「もう音楽で世界を変えようなんて無理です」
「日本だって無理」
「でも自分の周りの人数人くらいは出来るかも・・・今日はここに来てくれたみんなを最高の気分にしたいと思います!!」
残念ながら激しく同感です。
天狗さんはそれを実践しています。
とても素晴らしくて羨ましいことだと思います。

東京のタダコフ氏へ

あっ、このコメントをくれた時は、
たしか、あなたは東京に居る・・はず、ですよね。
旅先からのコメントに感謝。

 わたし、思うのですよ。
 
 たった1時間30分の簡単な訓練を、週2回だけで効果があるのだから、
 コレを学校で、毎日やってくれたら・・と。

 この国では、
 授業の時間の多し少なしや、その量ばかりをエエだのイカンだの
 いつも騒いでいるようですが・・

 どういう方法や教材をどうやれば子どもたちの能力を上げれるか、という
 肝心なるコトに誰も気づいていないようです。

 少なくとも、現代の脳科学で
 人間の心が成長する仕組みが、いろいろなことがわかってきているのですから
 それらをちゃんと勉強して生かして欲しいものです。

 今の学校教育は、「教」はあっても「育」はありません。
 教師にも、子どもたちの心を育てるという意識をもって欲しいと願います。

 帰ってきたら、また東京のみやげ話を楽しみにしています。


 


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