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2017-07

砂漠のキツネ:フェネック - 2013.08.29 Thu

  
    >> SHINRA DEEP STORY

      
2013  0829 THU DAY
 

     小話  
|||||
砂漠の民:フェネック |||||

 
 i-1.jpg
             ↑ Natinal Graphic HP よりお借りしました。

  上の写真の、
  まるでアニメ顔の小さな生き物の名は " フェネック " の幼体。
  イヌ科に属するキツネの仲間でアフリカの砂漠地帯に生息する。

 このフェネックには個人的な思い入れがありまして・・

 私がいつかこの世から旅立つ時に、
 もし荷物の中に入れておきたい本を3冊選べ・・と言われたら
 まず迷わず選ぶのが サン=テグジュペリの「人間の土地」。

   ちなみにこの作家は「星の王子さま」で知られる。
 
 この「人間の土地」は、著者:サン=テグジュペリが・・
 職業飛行機パイロットとして、複葉機の時代から郵便飛行に従事、
 世界中の郵便飛行ルートを新規開拓した時代から、

 第二次大戦のヨーロッパでP-38 ライトニングで偵察飛行に出たまま
 ついに帰還しなかったまでの激闘の世界のなか、

 その先々で出会った人や社会について綴ったエッセイのような散文。
 この本はまた原作の表現をもきっと越えているのでは・・と感じ入る
 堀口大学の和訳が素晴らしい。

   良き文章とは、すばらしい音楽のように
   何度 読んでも心地いいものなのだ。


 

 ||||||||||||||||||||||||||| 星のおじさん |||||||||||||||||||||||||||||


 この本の中のエピソードにひとつに、

 2人で乗っていた飛行機が、
 サハラ砂漠の真ん中のどこかに不時着して僚友プレヴォーと九死に一生を得る
 という実話があるのだが、

 その広大な砂漠をさまよい歩くなかで、このフェネックと出会う逸話がある。

    今その本は、
    昨年、旅立つ知人に譲ってしまって手元にないので
    薄らな記憶で綴ってみるとこんな感じ・・



  ーーーーーーーーーーーーー 珍潮社 ーーーーーーーーーーーーー


            0028-sahara_crash.jpg

            不時着現場の機体とサン=テグジュペリ
            

  炎天下の砂漠を歩きに歩きつづけ、
  すでに喉も涸れ呼吸すら困難になっていたとき、
  砂に走る小さな足跡を見つける。



   ぼくのフェネックがここで跳ねた、
   そしてここでは小さな灌木に立ち寄り、カタツムリをいくらか食べ、
   また次の灌木へ走り・・


   フェネックは、
   一本の灌木からは、少しだけカタツムリを食べるだけで
   次の灌木へ、また次の灌木へとレストランを変えている。

   フェネックは、けっして
   一本の灌木のカタツムリで腹一杯になることを好としない。

   彼は砂漠の生命を耕しているのである。



 すでに焼きつく渇きが喉をふさぎ、
 呼吸すら困難な死の苦しみが

 自分が心がなおこのフェネックの神秘に触れ感動することを
 つゆぞ邪魔することはできなかった、

 そのことに、小さな幸福を感じる。

  
 

    ・・と、こんなくだり、だったか?



  ||||||||||||||||||||||||||| 星の老人 |||||||||||||||||||||||||||||


  [ あの宮崎駿監督も・・]

 あの「星の王子さま」のなかで
 ひとりぼっちの王子様に、友だちになる方法を説いたキツネがいるが、

 あの著者自身による挿絵では耳が大きいことから、
 あのキツネのモデルは、おそらくフェネックなのだろうと思われるのだ。
 わたしの個人的な見解ではあるが・・。


    E78E8BE5AD90E381A8E3818DE381A4E381AD_Le20Petit20Prince.jpg
   
 
 ちなみにこの本「人間の土地」のカバー絵は、
 あの宮崎駿に手になるもので、それはなかなかイイ感じなのだけれど、

 宮崎駿監督自身も、
 サン=テグジュペリの大ファンであることを公言してはばからず、
 この本には同氏の想いを馳せた " 長いあとがき " が寄せられている・・が、
 そのあとがきを読んで思うに・・

 ん〜〜ん? 

   なんだか・・ちょっとピントがズレてる感あり。

 もしかしてこの人は、
 飛行機の黎明期に活躍した人に憧れているだけで
 この著者のその、謙虚に結晶化した " 空気 " あるいは " 風 " といったものに
 未だ触れられてないんじゃないか?

 同氏に手になる映画にはたいてい飛行機モノが出てくるが
 そのほとんどが " 戦闘モノ " で、それはそれで良くできてはいるが、
 
 もし、同監督がサン=テグジュペリに共鳴するなら、
 ぜひにも " 職業パイロット " をテーマとしての飛行機モノを映画化すべし
 と願うばかりである。


  サンテグジュペリは大戦下にあって、
  人と人とが互いに殺し合うという戦争には与したくない、しかし・・
  友人や家族を守らなければならない・・というジレンマの末、

  老いたパイロットとして志願し、
  機銃を積まない偵察機 P-38 ライトニング機に乗って戦闘にに加わり、
  ついに帰らぬ人となり。

    戦争時、すでに著作で有名であったサン=テグジュペリ、
    当時、ドイツ空軍パイロットのなかには、
    彼の所属する航空隊とは戦いたくないという者もいたという。

 

  また、絵本「星の王子さま」は、
  そのかわいい王子さまキャラで、ほのぼのキラキラお伽話のように
  勘違いしてる世の風潮があるが、それはとっても恥ずかしい。
 
  それは友人が次々と犠牲になってゆく戦火のなかで書かれ、
  当時の人間性を失いつつある人類に対しての痛烈で痛切なメッセージが、
  温かいユーモアをまとって綴られている絵本、

  ・・なのだよ、コナンくん!




   ||||||||||||| 追伸 |||||||||||||||
 
 
  ちょっ今日の記録は、つい ひとりよがりに落ちた。
  本当はフェネックの話で盛りあげるつもりだったのに・・あれ?

   お気になさらず、読み流してくだされば・・
   
  



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