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老短足犬:ナダ 逝く - 2014.07.18 Fri

  
    >> SHINRA DEEP STORY

      
2014  0718 FRI DAY
 
    小話  
|||||
  ナダ 逝く 朝  |||||


       SSC_3429.jpg

       この写真は 4月にたまたま撮った家族写真からトリミング


  航海歴:2014 0715 火曜日 早朝 
  老短足探索犬:ナダが逝く。
  
  6月末の失踪騒動から家に無事に帰還して
  衰弱しきっていたナダも少しづつ回復の様子を見せて、
  一時は歩きまわるほどまでになったのだが・・

  それが帰還 4〜5日後あたりからまた衰弱しはじめ、
  そこに南海上を北上接近していた台風の影響で数日つづいた雨が
  いけなかった。

  まえもって雨風がしのげる環境を整えはしたが
  湿度が高く蒸した暑い日々がつづいたせいだろうか?
  この雨の日々、ナダの様子はみるみる衰弱。

  7月の第二週に入ってからはとうとう横になったまま動けなくなり
  生理的な問題や食事も家族総出の支援体制に。

  しばらくナダは " 良くなる " ” 悪くなる " の一進一退の攻防を
  つづけていたのだが、ある日を境に力尽きたかのよう。

   ナダに・・もはや回復は見込めないのでは?



  ||||||||||||||||||||||||| Dr. Dog HOUSE |||||||||||||||||||||||||||
  
  
  ある夜に家族を集め
  家長として、今後のナダの治療・介護方針を決断した。


   現在のナダの様子では もはや回復は見込めないだろう。
   そう長くはもたないと思われる。

   診断治療を受けていた動物病院のセンセイも
   16歳という年齢を考えても健康回復は困難との意見あり。

   衰弱しきったカラダに無理を押して毎日病院へ通い、また・・
   ナダの運命を家族以外の者に預けることは複雑な心境にあり。

     かさむ治療費のことが念頭になかったか
     と聞かれれば、ただ黙してうつ伏すばかりだが。

  
     ナダの、病院での延命治療はおこなわない。

     今後は我が家族だけで・・
     できうるかぎり最善の治療と介護を試みる。

     そのことでおそらくはナダの苦しみは増すことになるかもしれん。

     しかし・・それが辛くとも、
     もっとも自然なカタチでナダの最期をともに過ごすべきだ
     と思われる。

     以上。

        なにか意見は?

     
  
   
  |||||||||||||||||||||||||||||| 最後の朝に ||||||||||||||||||||||||||||||| 
   

  最後の一週間は、日に日にナダも家族もツラい日々となり。

  寝たきり状態に加え、蒸し暑い気候のせいもあり
  ナダの衰弱しきったカラダに床ずれができてしまい、さらに・・

   その床ずれに気づくのが少し遅れたせいで、
   その壊死した患部の状態を発見、目視したときに・・

   その、自然界においては当然つぎに起こりうる、
   ある事態を目の当たりにして、

   私の魂はカラダを置いてけぼりにして後方にぶっ飛んでしまった。


   ・・・・・・ *** ・・・・・・


  かつて読んだ戦時記録やはだしのゲンの逸話で知ってはいたが。
  
  それでもぶっ飛んだ魂を急いで強引にかき集め、
  今一度、目の前のツラい状況の患部の洗浄と治療に専念する。

  これを機に防虫対策を強化しつつ、
  この自然現象を・・見た目には地獄絵図としか思えない様だが、
  すがる思いで資料を調べつくしてみた。

  と、知るにつれ、この事態が・・
  実は自然界の織りなす巧妙で意味のある現象なのだと察せられるにつれ
  自然界に隠されていた目的に驚嘆するとともに、

  少しづつあの嫌悪感が薄れ、ついには消えてしまったワタシ。

  防虫ネットを使った対策が完成するまでの3日間ほどは、
  " 彼らとの戦い  " と奮起していたが、実はそれは彼らとの攻防ではなくて
  " 共同作業 " に近いことではなかったか?

  ただ 彼らによって幾ばくかの衛生的な改善はあったとしても
  患部の治療までには至らないのは自明のこと。


   よし・・きみたち、ここまでありがとう。

   ここからは私がやるから、
   きみらは ちょっと席をはずしてくれないか。



  あとを請け負った私が、腐敗した組織を取り除きキレイにするのに
  どれだけの苦労と手間を要したコトを思えば、

  あらため彼らの存在の意義を知ることとなり。



  ||||||||||||||||||||||||||| その朝を迎える |||||||||||||||||||||||||||||||


  ナダが逝く最後の二日間は
  床ずれによる痛さのための苦痛を和らげるため、夜もほぼ2時間おきに
  姿勢をかえて 患部を治療し 水や栄養剤を与えていた。

  最後の夜には、めっきりと衰弱したナダだったが、
  それでも私の手や顔を舐めようとする。

  つい汚れてしまった下半身をキレイにしようと、これが最期かも・・と
  ぬるま湯でカラダを洗い、タオルで拭いてやり・・

  その夜は楽に呼吸をして苦しがる様子はなかったので
  未明にわたしも寝床につく。

  そして朝の7時ごろに起きたとき一番に窓を開け、ナダの様子を伺うと
  昨夜とかわらず楽に息をしているようで、

    ナダが ふと頭をもたげて私を見た。

      どうやら・・今日は 大丈夫かな?


  それから朝一番の世話をするために、
  着替え外へ出たところで まずは、まぁ〜と一服していると・・
  さきにナダの様子を見に行っていた家内が私を呼んでいる。


   どうした? ・・と聞けば、

   おとうさん・・ ナダが、もう 息を していない みたい。

   え? 

     だって、オレ・・ さっき・・

   
  
  わたしがたばこを吸ってる間の、ほんの数分のことだった。
  
    すまん ナダ。  

     すぐに駆けつけてやればよかったな。


  家族全員で庭に咲く花を切り集め、ナダに添える。

  16年前のこと、どこかに子犬がいれば欲しい・・と知人に頼まれ
  海際の松林の中に捨てられていたのを私が拾ったのがナダ。

  モコモコの毛足の長い、転がるようにはしゃぐカワイイ子犬だった。

  さっそくにその知人に知らせ届けたところ、
  ごめん、白足袋の犬は縁起が悪いから・・と断られて・・
  ならば・・と、我が家族となったナダ。

  若き時にはよくキャンプも一緒だったが、
  晩年は人間サマの諸処の事情で あまり遠出はしなくなり、
  すまなかった、ナダ。

  しかし・・白足袋たる縁起がどうした! というくらいに、
  オマエのいた16年間、我が家族は何度も幸運に恵まれ幸せであった。

  我が家の家訓においては
  白足袋をはく犬は幸運を呼ぶ・・とあらためよう。

  あらため 家族みんなからの礼を添えて見送る。

   家内と娘は庭先で最後のことばをかけ仕事へ。
   かなり暑くなった午後に息子とともにナダを埋葬した。


 
   ・・・・・・・ *** ・・・・・・・
  
   ナダという名は、
   瀬戸内海の海辺で出会ったことにちなんでの
   " 灘 ( なだ ) " が由来である。






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● COMMENT ●

よくやった

谷口ジロー氏の傑作「犬を飼う」を髣髴とさせる最後ですね。介護もお疲れ様でした。
そうやって天寿を全うできた誰かが見放した小さな命は幸せだったと感じます・・・
お疲れ様でした。

天狗さんへ

ワタシにも 経験がありますが
生き物は 最後必ずこのようになりますね
でも そういうことを経験して
人は優しさなどを知るのでしょうね
天狗さん さすがですね
ナダのご冥福を お祈りします

返礼

おふたりの後方支援コメントには
ずいぶんと緊張した心とカラダををほぐしていただきました。
ことば・・って、たしかに偉大なチカラありと知り。

返信おそくなりましたこと御免。

自然

妹逝く。シロヤマ逝く。父逝く。そしてナダ逝く。
ありがとう。
そしてご苦労様。
私も逝く。

tadakov氏へ

 えぇ、みんな いずれ・・。

 思えば今から100年後の地球には、
 今日、この地球に生きている生物すべての99,999%がいない・・ということ。

  ゆく川の流れは絶えずして、しかも・・ 

  生命とは・・ちょっとだけ分かるような気がしますな。



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